生い立ち
原産は、中国の「ツルマメ」から発達した大豆が、朝鮮を経由して縄文時代には日本に渡来していました。
元々、未成熟の状態で収穫した大豆が始まりで、それが野菜用として栽培され、「若き大豆」を枝豆として食用されるようになったのは17~18世紀の頃です。
ちょっと言わせて!

「枝付きの枝豆を見たことがありますか?」
最近店頭で、枝・葉・根が付いた枝豆を見かけます。いかにも畑で掘りあげたものをそのままに。という印象があり、見ていて風情を感じるものですが、実は、これにもワケがあるんですよ!!
実験で、
(1)枝豆・葉・根が付いたものと、
(2)全てを取り去って莢だけにしたもの とで、
日持ちがどうかを比較したところ、(2)は、2日で糖分とアミノ酸が半減するのに対し、(1)は、4日経ってから糖分が3分の2に減り、アミノ酸は減少さえしなかった結果が出ています。
枝付き枝豆は、鮮度・味と香りの良さを保つための、大きな役割があるのです。

畑で収穫前の枝豆
健康マル得メモ
大豆が「畑の肉」と言われているだけに、タンパク質の多さは群を抜きます。日本人に不足しがちなカルシウム・鉄分・ビタミンB1の供給源としても期待され、疲労回復・貧血症予防に効果をもたらしています。
「知っ徳」 調理裏技メモ
暑い夏の夜、ビールのおつまみ用に、ゆでた枝豆に塩をふって……。がポピュラーですが、こんなゆで方もありますよ!!
- 水で洗った枝豆に、塩をまぶして、よく揉みあげる。
- 沸騰した熱湯が入ったナベに、枝豆と少量の塩を入れ、好みの固さにゆでる。
- ゆで終わったらざるにあげて、平らに広げて風にあて、冷却する。
- 同時に、また塩をパラパラとかけまぶす。
ひとこと
なんと言っても、茹でたてと塩味が命の枝豆ですが、冷蔵庫に入れて、冷やしておくと、更に甘みが増します。
