生い立ち
東部アジア原産のユリ科野菜。中国では古くから食用に重んじられてきた。
日本には弥生時代の渡来といわれ、「古事記」「万葉集」にもニラに関する記述・和歌が登場するなど、「久久美良(ククミラ・茎が立っているという意 )」と呼ばれていた。
ちょっと言わせて!
にらは、収穫で刈り取るとまた、新しい芽が伸びてきます。およそ25日の周期で、刈り取る→伸びる→刈り取る→のびるというように、1年間で10回繰り返します。半ば成りもの的な性質も持った葉もの野菜といえましょう。
また、房総食料センターの数ある野菜群の中、野菜別年間取扱量で、にらが毎年第1位の座に輝く自慢の野菜です。
健康マル得メモ
越冬に、強ーい味方
カロチンやビタミンC含有量が非常に多い。人参や小松菜には及ばないが、ほうれん草以上有る。
にらに有る、独特の香りは、硫化アリルによるもの。それは、局所への刺激や、制菌、発汗、止血の役割ももつ。風邪や下痢にはもちろん。出血・痔・ひび・しもやけに外用すると効果あり。
それだけに、にらは、昔から体を暖め、栄養を補い、食欲を増進するといわれてきた。
「知っ徳」 調理裏技メモ
サッと短時間湯がきましょう
沸騰したお湯に、にらの葉の色が少し透き通るくらいを目安に、サッと茹でましょう。ニラ独特の香りが和らぎ、いっそう甘みが増しますよ。
ニラと、菌たけ類とも混ぜ合わせたサラダも、おいしいです。